AirTagを勝手に付けられていませんか|発見方法と改正ストーカー規制法

GPSストーカー嫌がらせ
2026.08.06

カバンの内ポケットや車の中で、見覚えのない小さな機器を見つけた。あるいは、最近やたらと自分の行動を言い当てられる気がする。「もしかしてAirTagのような紛失防止タグを勝手に付けられているのでは」という疑いは、一度浮かぶとなかなか消えません。

誰に相談すればいいのかわからない、疑いすぎているだけかもしれないと自分を責めてしまう、そうしているうちに相手との距離感がわからなくなっていく。元交際相手や配偶者、身近な知人からの執着が背景にある場合、この不安を放置すると行動確認や接触のエスカレートにつながることもあります。

この記事では、AirTagなど紛失防止タグを自分で確認する方法と、令和7年12月30日に施行された改正ストーカー規制法で何が変わったのか、実際に見つけた場合にまず何をすべきかを、岡山県公安委員会届出番号第72250015号のオカタン探偵社が、実際のご相談を踏まえてお伝えします。

結論:見つけたら外す前に記録し、まず警察へ相談する

心当たりのない紛失防止タグを見つけた場合、その場で外したり壊したりせず、まず写真で発見場所と日時を記録してください。次に、身の危険を感じる状況であれば110番、そうでなければ最寄りの警察署や警察相談専用電話(#9110)に相談するのが基本の流れです。

令和7年12月30日に施行された改正ストーカー規制法により、相手の承諾なく紛失防止タグで位置情報を取得する行為や、タグを無断で取り付ける行為が、規制対象として明確に位置づけられました。「証拠が弱いから相談しても意味がない」と決めつけず、まず記録を持って相談することが最初の一歩です。

基礎知識・仕組み:改正ストーカー規制法で何が変わったか

紛失防止タグとはどういうものか

AirTag(Apple)やGalaxy SmartTag(Samsung)、Tileなどに代表される紛失防止タグは、本来は鍵やカバンなど「自分の持ち物」を見失わないようにするための小型機器です。近くを通ったスマートフォンの通信を介して位置情報を送信する仕組みを持つため、他人の持ち物やカバンに無断で忍ばせられた場合、本来の用途とは異なる形で相手の居場所を追跡する手段になり得ます。イヤホンなど、同様に位置情報を特定する機能を備えた機器も同じ懸念があります。

改正のポイント

ストーカー規制法の改正法は令和7年12月10日に公布され、令和7年12月30日に改正内容の一部が施行されました。今回の改正で追加・強化された主な点は次のとおりです。

  • 「紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等」が規制対象行為に追加された。具体的には、相手方の承諾なく紛失防止タグを用いて位置情報を取得する行為、相手方の承諾なく紛失防止タグを取り付ける行為等が該当する
  • 紛失防止タグに限らず、同様に位置情報を特定する機能を持つ機器(イヤホン等)も対象に含まれる
  • 警察本部長等の職権による警告の創設
  • 被害者を雇用する者・被害者が就学する学校の長が、援助に係る努力義務の主体に追加された
  • 違反行為が行われた時点で被害者の住居がある地域を管轄する都道府県公安委員会等が、禁止命令等の主体に追加された

もともとGPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得・取付けはすでに規制対象でしたが、今回の改正でAirTagのような紛失防止タグ類にも対象が明確に広がった、という整理になります。続く令和8年3月10日には、警察本部長等がストーカー行為等をするおそれのある者への情報提供を控えるよう、情報提供者側に求めることができる制度も始まりました。

なお、ストーカー規制法の規制対象となるのは、特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情、またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で行われた場合です。近隣トラブルや職場での嫌がらせなど、これに当てはまらない事情が背景にある場合は、この法律ではなく別の法令での対応を検討することになります。いずれにしても、まず警察に状況を伝えて相談することが出発点になります。

出典:警察庁「ストーカー規制法が改正されました!」警視庁「ストーカー規制法」

ストーカー行為の定義と罰則

ストーカー規制法上の「ストーカー行為」は、同一の者に対し、つきまとい等または位置情報無承諾取得等を繰り返して行うことと定義されています。紛失防止タグによる無断の位置情報取得も、繰り返されればこの定義に含まれ得る行為です。

行為 罰則
ストーカー行為罪 1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金
禁止命令等に違反してストーカー行為をした場合 2年以下の拘禁刑又は200万円以下の罰金
その他の禁止命令違反 6月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金

数字だけを見ると重く感じるかもしれませんが、命令や罰則が機能するのは、被害者側が記録を残し、警察に相談したうえで手続きが進んだ場合です。「タグを見つけただけでは何もできない」ということはありません。

具体的な方法・手順:自分でできる確認と、見つけた後の動き方

iPhoneでの確認方法

iPhoneには、標準の「探す」アプリに「持ち物」の項目があり、自分の近くで検出されたAirTag等を通知する仕組みが備わっています。身に覚えのないAirTagが一定時間、自分と一緒に移動していると判断された場合、端末に通知が届くよう設計されています。通知が来ていなくても、「探す」アプリの中に手動でスキャンできる項目が用意されている場合があります。表示名称やメニューの位置はiOSのバージョンによって異なるため、実際の画面を確認しながら操作してください。

Androidでの確認方法

Android端末では、身に覚えのないタグが自分と一緒に移動している場合に「不明なトラッキング アラート」という通知が届く仕組みがあります。通知に気づかない場合でも、手動でスキャンできます。Googleのヘルプでは、設定アプリから「安全性と緊急情報」→「不明なトラッカーのアラート」→「スキャン開始」と進む手順が案内されており、スキャンは10秒ほどで終わります。この機能はAndroid 6以降の端末で利用できます。メーカーやOSのバージョンによって表示や項目名が異なることがあるため、見当たらない場合は設定内を「不明なトラッカー」で検索してみてください。(出典:Google「不明なトラッカーを検出する」

目視で確認しやすい場所

  • 車のナンバープレートの裏側、バンパーの内側や下回り
  • バッグの内ポケット、底のマチ部分、外側のポケットの奥
  • 上着やコートの裏地、フードの中
  • 子どもの通学バッグや持ち物
  • 頻繁に持ち歩く紙袋やお土産の包みなど、一時的に受け取った荷物の中

AirTagは硬貨よりやや大きい程度の円盤型です。粘着テープなどで固定されていることが多く、布地の縫い目やポケットの底に紛れていると気づきにくいため、時間があるときに落ち着いて確認してください。

見つけた場合にすること

  1. その場で外したり、電池を抜いたり、壊したりしない
  2. 発見した場所・日時がわかるように、取り付けられた状態のまま写真を撮る
  3. 家族や信頼できる人に状況を共有しておく
  4. 身の危険を感じる場合は110番。緊急性がない場合も、最寄りの警察署の生活安全課やストーカー対策の相談窓口、警察相談専用電話(#9110)に相談する
  5. 相談時に、いつから違和感を覚えていたか、相手との関係、これまでの言動などをまとめておくと聞き取りがスムーズになる

タグをすぐに外したくなる気持ちは自然なものですが、外した瞬間に相手が異変を察知し、接触や逆上のリスクが高まる可能性もあります。まず記録と相談を優先してください。証拠の残し方については身近な人からの嫌がらせ証拠収集の完全ガイドでも詳しく解説しています。

事例紹介

守秘義務の範囲で、一般的なケースとしてご紹介します。

ケース①:元交際相手からの位置情報取得が疑われたケース

別れた後も連絡が続いていた元交際相手から、行動範囲を細かく言い当てられることが増え、車の中を確認したところ見覚えのないタグが見つかったという相談です。写真で発見時の状況を記録したうえで警察に相談し、あわせて探偵に行動確認と証拠収集の調査を依頼したケースです。相手の言動パターンと合わせて記録を積み重ねたことで、警察への相談内容がより具体的になり、対応が進みやすくなりました。

ケース②:配偶者間でタグの取り付けが疑われたケース

離婚を検討している配偶者の車の中からタグが見つかり、無断で位置情報を把握されていたのではないかという相談です。感情的な対立が背景にある場合、当事者同士での話し合いがこじれやすいため、まず客観的な記録を残し、弁護士への相談と並行して探偵に嫌がらせ調査を依頼する、という進め方をとるケースが一般的です。

岡山での傾向・特徴

岡山でも、元交際相手や別居中の配偶者による付きまといに関するご相談は一定数寄せられています。都市部に比べて生活圏が限られやすい地方都市では、車での移動が生活の中心になるため、車にタグを取り付けられるリスクへの意識が特に重要です。岡山県内でも、GPSや位置情報機器を使った不安に関するご相談を受ける機会は増えており、改正ストーカー規制法の内容を知らないまま「自分で確かめるしかない」と考えてしまう方も少なくありません。GPS機器を使った浮気調査の合法性については、岡山で浮気調査にGPSは使える?知っておくべき注意点と対処法でも整理していますので、あわせてご覧ください。

専門機関への依頼を検討するタイミング

以下のような状況では、警察への相談とあわせて専門機関への相談も検討してください。

  • タグは見つかったが、誰が取り付けたのか特定できない
  • 警察に相談したが、現時点では証拠が不十分と言われた
  • タグ以外にも盗撮・盗聴の機器が仕掛けられていないか、あわせて確認したい
  • 相手からの接触や行動確認が続いており、客観的な記録を継続的に残したい
  • 離婚や別居に向けて、相手の行動確認や証拠が必要になっている

オカタン探偵社では、こうした状況に対応する嫌がらせ調査や、タグ以外の盗聴・盗撮機器の有無を確認する盗聴発見調査を行っています。粘着質な付きまといから身を守る考え方については通り魔的ストーカーから身を守る方法も参考になります。費用は一般的なケースで10〜30万円程度、行動確認の範囲が広い・長期にわたるなど難しい調査では40〜80万円程度が目安です。無料相談の段階で状況をお聞きし、概算のお見積もりをお伝えします。

よくある質問

Q. タグを見つけたら、すぐにその場で捨ててもいいですか?
おすすめしません。捨てたり壊したりすると、後から警察や専門機関に相談する際の証拠が失われてしまいます。写真で発見場所と日時を記録したうえで、警察に相談してから今後の扱いを判断してください。身の危険を感じる場合は記録より先に110番を優先してください。
Q. 誰が取り付けたかわからなくても、警察は相談に乗ってくれますか?
相談は可能です。取り付けた相手が特定できていない段階でも、状況や経緯を伝えることで、今後の対応方針についてアドバイスを受けられます。最寄りの警察署の生活安全課や、警察相談専用電話(#9110)が窓口になります。
Q. 探偵に依頼すれば、慰謝料請求などの手続きも代わりにやってもらえますか?
探偵が行うのは行動確認や証拠収集などの調査業務であり、慰謝料請求や法的手続きの代理は弁護士の業務範囲になります。調査で得た記録をもとに、慰謝料請求や法的な対応を検討する段階では弁護士への相談をおすすめします。
Q. iPhoneとAndroidで通知が来なかった場合、タグは付いていないと考えていいですか?
通知機能は目安のひとつですが、端末やOSのバージョン、Bluetoothの設定状況によって検出のタイミングが変わることがあります。通知がないことだけを根拠に安心せず、バッグや車内など見つかりやすい場所を目視で確認することもあわせておすすめします。

まとめ

  • 令和7年12月30日施行の改正ストーカー規制法で、紛失防止タグを用いた無承諾の位置情報取得・取り付けが規制対象行為として明確になった
  • タグを見つけても、その場で外したり壊したりせず、まず写真で発見場所と日時を記録する
  • 身の危険がある場合は110番を最優先。緊急性がない場合も警察相談専用電話(#9110)や最寄りの警察署に相談する
  • iPhoneの「探す」アプリ、Androidの「不明なトラッカーの検出」機能で確認できるが、端末やOSのバージョンで表示が異なる点に注意する
  • 証拠がまとまらない、相手が特定できないといった場合は、探偵による嫌がらせ調査や盗聴発見調査が選択肢になる
  • 慰謝料請求など法的な手続きは弁護士の領域。調査結果をもとに専門家と連携して進める

岡山でAirTagなど紛失防止タグの無断取り付けに不安を感じている方は、岡山県公安委員会届出番号第72250015号のオカタン探偵社へお気軽にご相談ください。ご相談内容は守秘義務のもと厳秘に管理し、状況に応じた現実的な対処法をご提案します。

紛失防止タグ・GPSによる位置情報の無断取得でお悩みの方へ

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この記事の執筆者

執筆オカタン所属探偵
監修admin